2016年振り返りと初心に戻るための内省文

〜音楽の本質は調和〜 


 ピアノを弾いていると本当に楽しい。 


 ピアノを弾いていると心の壁の外に解放的に出ていける感覚がある。 


僕はピアノにテクニックや上手さを求めてこなかった。

 ただひたすらにその気持ちよさだけを求めてここまできた気がする。 


ソロ演奏ではその気持ちのいい音を空間いっぱいに広げて、 自分と聴衆との一体感を作っていく。 

セッションでは自分の音の波を他の奏者の音の波と重ね合う。 


それは言葉を使わない上質なコミュニケーションのような感覚。 


言葉は箱のようなもの、その単語にどんな中身が入っているか、どんな感情が入っているかは人によって違う。 

だから会話というコミュニケーションは実は難しい。 

わかったようでわかってない事が多い言葉のコミュニケーション。 


でも、音楽のセッションは言葉を通さない音のコミュニケーション。 

「分からない」が前提にあるコミュニケーション。


分からないから、感じる。

そのやりとりはフワフワしてて心地いい。 

音の揺らぎの中で波長がだんだんと合って一体感を生んでいく。

コミュニケーションの本質に近いものを今年感じた気がする。 





・平和とXJAPANと僕。 



 yoshikiがよく言う言葉がある。 


 「壁を壊す」 


 僕は最近そのフレーズに込められた中身がやっとわかった気がした。 




 ・「壁を壊す」=「平和を作る」 




yoshikiはロックとクラシックの壁を壊し、 

yoshikiの世界観でロックとクラシックが手を取り合い調和出来る事を世界に示した人。 


最初は音楽業界から異端の音楽だと叩かれてて、 

もしそこでyoshikiが諦めてしまっていたら、 

ロックとクラシックが仲良くできる道は閉ざされたままだったかもしれない。 


差があるから、 

相容れない壁があるから、 

調和できないと決めつけて、 

潰し合い、 

争い、 

自分だけ生き残ろうとしてしまうのは違う。 


差はある。 

でも、どんな差でも繋がれる可能性はあるから、

 壁を壊して、お互い仲良くできる道をつなげていこう。 


それがXJAPANの歩んでいる道であり信念なのかなと僕は感じているし、

そうでなければ僕はここまでXJAPANに共感出来てないと思う。


Xの信念と僕の信念は一緒だから。


僕の演奏する音楽はよく 「優しい」と言われる。

僕はその言葉をもらうと、 

少しでもこの信念を感じてもらえたのかなと思って、 

すごく嬉しい。


今年もすごく幸せな一年になった気がする。


演奏の場を与えてくれる事、 

演奏を聴きたいとわざわざ足を運んでくれる事、 

一緒にセッションしてくれる事、 


人生の一部を僕と共有してくれる、 

そのすべてが本当に幸せを感じます。 



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・和 


 それは足し算であり、日本の心を表す言葉。 

異なるものを足して和ませて調和させる。 


 ・大和魂 


より大きく大きく包み込んで調和していく優しい心。 


・平和


平たく凹凸なく全てが調和している状態。 

すごく壮大な、そんな状態ってありえるの?と思ってしまうようなものだけど、

いつか何千年後、何万年後に、全てが仲良くいられる世界になっていたらいいなと思う。 



この気持ちをまたこの日にセットしてしてこれからも乱さず全力で。




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La Venus by XJAPAN


See, see the roses of life 

Stand in the rain, blooming with flowers

Breathe, keep breathing my love

No reason to let the world bring you down 

Til we die I'll be loving you dear

Til we fly from here to heaven

Til we die I'll be the roses you tear 

So don't you cry

It's the end of the world 

かんとりーまーむ

まーむ=僕 の作る かんとりー=街

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