国際ホテルサヨナラライブ

本当に素敵なラストコンサートでしたから、久しぶりに書きます。

この日は、名古屋栄の国際ホテルで、ピアノの音が鳴る最後の日でした。
戦後、名古屋の発展とともに歴史を紡いできた、長い歴史のあるホテルです。


主宰されたのは佐藤奈菜さんと、
この日初めましての山田愛子さん。

僕のSNSを見られている方は、佐藤奈菜さんの顔くらいは知っているかもしれませんね。
とてもお世話になっている方です。

このホテルで10年間、ピアニストとして演奏されてきた方です。


佐藤さん、山田さん、矢野さん
の3人でこのホテルのピアノ演奏を回していたみたいなのですが、
30年間このホテルで演奏されてきた矢野さんは、少し前に亡くなられてしまったようです。

でも僕はなんだか、この空間にその方の気持ちもいるような気がしてなりませんでした。

このコンサートは、
3人で演奏されてるような、そんな感覚です。


3人だけじゃない。
まるでその場にある椅子やテーブル、小物一つ一つがピアノの音に合わせてありがとうと歌っているような。
空間全部が、今までありがとうと歌っているような気がしました。

いらっしゃったお客様は僕のはるか先輩にあたる方々ばかりで、このホテルに思い入れがある方もいらっしゃいました。

そこある想い全部が、光になって、
空間を包んでいました。

だから、不思議なのですがその場から寂しいとか悲しいっていう感覚は全然感じなかったのです。
あるのは、ただただありがとうという光だけ。


その場に僕がいられた事、
歴史の最後を見届けられた事、
呼んでくれた佐藤奈菜さんには本当に感謝しています。

なかなか味わえない、感動のコンサートでした。


終演して部屋を出る際に、
なんかピアノが言いたげな様子だったので少し触ったり、見つめながら問いかけました。



ここがなくなるのは寂しい?
悲しい?
今日は楽しかった?



当然ピアノが喋って答えるわけもなく、
少し問いかけをやめて黙っていると、
僕の口から無意識にこんな言葉が出ました。







「そうか、幸せでしたか。」






こういう幸せ、ありがとうで溢れる場が沢山増えていったらいいなと思いました。
増やしたいなと思いました。

そしてこれからこのお二人は作っていくのだろうと思います。
きっとこれからも色んなところで沢山の光を届けてくれるでしょう。

僕は彼女達を応援します。
よかったら、一緒に応援してくれると嬉しいです。

きっといい事が起こりますよ。
だって僕が2年ほど前、どうしようもないくらい心が病んでいた時に、手を伸ばしたのは佐藤さんの音楽でしたから。

今こうしてまた生き返ったのは佐藤さんの音楽のおかげだと思ってるのです。

彼女の音楽には不思議な力があります。

僕みたいにどうしようもなくなった時には、手を伸ばしてみてください。
また調子良い時にも聴いてみてください。

何かあったかいものを感じるものがあるはずです。

そして、会いに行ってみてください。
その愛らしい笑顔で迎えてくれるはずです。

こういう時代だからこそ、みんなで協力していい事をシェアして、いい事を起こしていきたい。
1人でできない事も、助け合って作っていきたい。

色々壊れていくなら、
みんなで零から未来を作ろう。くらいの気持ちでいる、今日この頃です。



僕といままで出会った全ての方々、
そしてこの日呼んでくれて、これまでたくさんの光を見せてくれた佐藤奈菜さんに、





心からの、
ありがとうを贈らせて頂きます。





↓左から
佐藤奈菜さん  僕  山田愛子さん

かんとりーまーむ

まーむ=僕 の作る かんとりー=街

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