物語編あとがき:今は夢の続き
僕の物語をお読み頂き、ありがとうございました。
僕がピアノを始めた時の目標、
友達の結婚式で演奏をするという夢。
それを達成した直後、実は僕はピアノを人前で弾くのを辞めなければいけない状況になりました。
それはまるで神様が、「君が描いた夢はここまでだったからこの日で全てお終いにするね。」と言ってるように感じました。
まだまだ続けたかった。
演奏を聴きたいと言ってくれる人の声に応えたかったのですが、
全てが、ついていきませんでした。
こんなに多くの人が手を差し伸べてくれているのに、
声をかけてくれているのに、
演奏する場を与えてくれているのに、
今活躍すべき時なのに、
いい流れが来てるのに、
なんでこの良いタイミングで、全てを取り上げるのでしょう。
なんでこんな残酷な事をするでしょう。
こんなのあんまりじゃないですか。
ねぇ、神様
どんどん心が壊れて、目の前から色彩が消えていく。
地獄のような日々でした。
それでも、僕をまた立ち上がらせたのは、Xでした。
【やらずには終われないライブがあった】
僕にはそれまでのピアノ活動をしている中で、1つのライブの構想が生まれていました。
それは、Xjapanから頂いた力を、彼らの物語を、ライブとして表現する事。
僕は、このライブだけはやり遂げないと絶対に後悔すると思い、2018年の夏に、死に物狂いで実現に向けて動きはじめました。
その頃には満員電車や人混みで目眩や全身に痺れや冷や汗などのパニック障害の症状も出始めてて、普通に人と接する事すら難しい状態でした。
そんな人間がライブなんておかしな話です。
でも、どんなにボロボロでも、そのライブだけはやり遂げてから終わりたかった。
思えば、この時、また僕はXに救われていました。
突き進む力を、立ち続ける力を、この時また与えてくれたのです。
そして2019年3月に、小さいながらそのライブを披露することができました。
今なら言えますがこのライブは、自分の中ではラストライブのつもりでした。
でも、終わった後に頂いた言葉がまた支えになって、立ち続ける事が出来ました。
そしてこのライブを境に、徐々に状況が好転し始めていったのです。
【最後は、好きという気持ちが支えになる】
僕は人前に出れない地獄の時間の中でも、ひっそりと、1人でピアノを弾き続けていました。
それはまるで初めてピアノを買った時のように。
そこに残っていたのは、
音楽が好き、ピアノが好き、Xが好き、という気持ちだけ。
好きという気持ち。
それが、最後の最後で支えになってくれました。
それはまるで、
「これ以上は落ちないように俺が絶対に支えてやるから、安心して休めよ👍」
と言ってくれてるかのように。
初めに芽生えた好きという気持ちを大事にしていれば、必ず自然とまた立ち上がれる日が来る。
そう思います。
【今は夢の続き】
そして時は流れ、今は2020年6月。
僕は弾いています。
人前で披露させて頂いています。
笑顔でいられています。
これを読んで頂けています。
僕は今、あの日描いた夢の続きを生きています。
この僕の物語はどこに続いているのでしょうか。
僕には分かりません。
この先の未来は想像していませんから。
でも、この歩みはとても心地よく、
何かに向かって進んでいる実感があります。
僕はその何かを確かめる為に、心のままに進んでみようと思っています。
また倒れるかもしれませんがそれもまた一興。
目の前が真っ暗になれば、今まで気づかなかった目の前の小さな光が沢山見えるようになりますから。
それはまるで蛍の光のように微弱な光。
昼間では光ってるのか全然わかりません。
でも、夜になった時に、まるで満点の星空のように、自分はこんなに沢山の光に囲まれていたのだと気づくのです。
だから、XJAPANと出会う前の、自分の心が麻痺して苦しかった期間も、
今は愛せるようになりました。
楽しい、嬉しい、これがしたい、
そう感じるだけで、無限の存在とリンクして、涙がでるほどの幸せを得ることが出来るようになりましたから。
神様は、必ず必要な試練しか与えません。
それを光に変える事が出来る人にしか、その試練は与えない。
そう思えるようにもなりました。
僕が大切にしたいこと、想い、それはこの物語編に練り込んでみました。
どう感じたか、それは自由に感じて下さい。
それが、この世界に存在する1つの真実ですから。
僕と出会ってくれて。
ありがとう。
僕が描く夢の続きに、
あなたがいてくれる事。
これほど幸せな事はありません。
↓Xjapanの物語をライブとして表現した作品。
これは実際のライブで使用したオープニングアクトの映像になります。
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