虹は何色?

「人は自分の見たいようにしか見れない。」

これは人気漫画「ナルト」に出てきたフレーズの一つです。


自分は景色のありのままの姿を見れている。

、、、果たしてそうでしょうか。

好き嫌い、

善悪、

感情、

そういうものを抜きにして目の前の景色を見る事はできるのでしょうか。


結論から言うと、それはほぼ不可能です。

人は見たいようにしか物事を見る事ができないのです。


「個人を尊重するって大事だよね!」

僕はよくこのフレーズを聞きます。

でも、その度に僕は不思議でした。疑問でした。


「何をする事が尊重する事なの?」


その僕の質問には誰も答えられなかったのです。大人も友達も先生も。


それが大事だと思いながらも、その方法を知らない。

僕は子供ながらに「うわべだけで言っているのでは?教科書に書いてあるからみんな言っているだけなのかな。。」と軽く人間不信でした。


大人になってから僕はその方法、どういうメンタリティーでいる事が「個人を尊重する事なのか?」を探求しました。


そして今、僕の持っている答えなるものが見えたので、「人はそれぞれの世界で生きている」という視点から今回は紹介しようと思います。


いきなりですが質問です。


虹は何色に見えるでしょうか?

赤、オレンジ、黄、黄緑、緑、青、紫


日本で育った人の多くの人はこの7色だと思います。

「虹色だね!」と言った場合はこの7色ですよね。

でも他の国に行くと虹は

「20色だ!」という事も

「3色だ」という事もあります。


ではなぜこの差が生まれるのでしょうか?

なぜ日本人の多くは7色と言い切ってしまうのか。


〜知っている概念の中で人は生きている〜


赤とオレンジの間にも色はあるはずなのです。

目には確かに映っているはずなのに、

虹のスケッチを描いて下さいと言うと7色の絵の具を取り出すのです。


7色=虹色

そう知っているから。


赤とオレンジの間を雑に区切っているのです。

「人は自分の知っている概念の中でしか物事を見る事ができない。」

人は自分の意見が正しいと思いたい生き物ですし、自分が正しいと思う方向に進むべきです。

しかし、自分は世の中のすべてが見えているという前提で進んでいるのは間違っているのです。


その間違いに気付かないと、他人の意見を聞く事ができず、意見を言われただけで否定されたと勘違いし、他者を潰す性格になってしまう事があるのです。


隣の人が「虹って20色もあるねー!」と言った時。

「20色?お前の目は出来損ないか?w」とバカにして自分の価値観に閉じこもるのか、

「20色も見えるの?どういうふうに見えているの?」とその人の世界観を自分に取り入れて価値観を広げようとするのか、

僕は後者を進む方が、将来的に器の大きな人間になれると思って生きています。


ただ、ビックリはしますけど。


だって自分は今まで7色に見えていたのにいきなりその常識をぶっ壊されるわけですから。


でも、人は自分の知っている概念の中でしか物事を見る事ができない。という感覚をもっていれば、いい意味で「自分は常に間違っている」という楽なスタンスでいられるのです。

それは自信がないとは全く違います。

「本来あるべき姿になった」という事なのです。


「自分はこれが今の段階だと正しいと思っている。だからこう行動しています。」

そこは自信はたっぷりでいいんんじゃないかな。


だって自分の知らない世界は目の前に沢山あるということを知っているのですから。

虹が5色に見える人もいる。

10色に見える人もいる。

20色に見える人もいる。

自分の見える景色を他人に押し付ける事は、他者を尊重する事とは思いません。

他人の見えている景色を認めてあげる。

これが尊重の一つの側面なんじゃないかと僕は思っています。


色んな人の世界観を取り入れて、どんどん自分の知っている概念の幅を大きくしていく。

その幅が器なんだと僕は感じた瞬間があります。


自分は絶対に正しいんだ!と思うと成長は止まります。視野は広がりません。

「自分間違っていたな」と思ったら頑固にならずに楽になって視野を広げてみればいいのです。


さて、


虹は何色でしょう

かんとりーまーむ

まーむ=僕 の作る かんとりー=街

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