物語編第0話:はじめに
2015年、よく晴れた8月の昼下がり。
僕はその日、お花が沢山飾られたカフェで、ピアノを弾いていました。
この時28歳。
ピアノを独学で始めてから、3年ほど経った時でした。
ピアノを始めた頃、
こんなに素敵な場で、
素敵な人達の中で、
僕がピアノを披露する日が来るなんて、想像もしていませんでした。
ピアノと言えば
・難しい
・才能が必要
・頭が良い人がやるもの
・大人になってからじゃ指が動かない
・挫折した
そういう言葉を色々なところで聞いていましたから、
僕もそう思っていました。
合唱祭の時、ピアノ伴奏をしている同級生は宇宙人に見えました。
僕が音楽で分かるのは、ドレミファソラシドと、♯と♭くらい。
小指と薬指は全く動かなかった。
そんなどこにでもいる普通の会社員が、
XJAPANのyoshikiさんに憧れて、ピアノを始めました。
僕が歩んだ道のりが、もしかしたら誰かの役に立つかも、、、そう思い、こうして残しておくことにしました。
人一倍臆病な僕が一歩踏み出したからこそ、
その物語を読んで、
「私にも何かできるかも」と少しでも思ってもらえたらとても嬉しい。
その何かがピアノである必要はありません。
あなたの才が少しでも開くお手伝いになれば幸いです。
読んでくれた人の人生が、少しでも前向きに、明るく、軽くなってもらえたらいいなと思っています。
次回、
僕が大学生の頃、
臆病で意見が何も言えない子だった時に、XJAPANと出会い、ヴィジュアル系に目覚めました。
その時のことを書き記しています。
自分の内側に閉じ込めていたエネルギーが爆発するあの感覚は今でも忘れられません。
たった数分の動画が、それまで歩んだ20年の人生を、丸ごとひっくり返してしまったのです。
↓次章:XJAPANとの出会い
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